賜物を見いだし、仕える場所を見つける, 第4課. 読む 出エジプト記 31:1-11. 料理、修理、会計が得意でも、「霊の賜物」とは無関係に思える
中心聖句:出エジプト記 31:1-11
聖書で初めて「これに神の霊を満たして」と記された人は、預言者でも祭司でもなく、職人ベザレルでした。彼が満たされたのは、「工夫を凝らして金、銀、青銅の細工を」するためでした。料理、修理、会計といった日常の技能を、新約聖書にある特定の賜物へ一つずつ当てはめられるとは限りません。それでも、それらは神から与えられ、聖霊の導きのもとで人に仕えるために用いられるものです。**一段低いものと見てはなりません。**
教会には、だれも口にしない境界線が引かれていることがあります。説教、賛美を導くこと、聖書の学び、伝道は霊的な奉仕で、料理、いすや机の運搬、音響の修理、会計、送迎、掃除は単なる手伝いだという線です。後者を担う人自身も、**「わたしには特に賜物がなく、少し手伝いに来ているだけです」**と思っていることがあります。
出エジプト記31章は、この境界線を消し去ります。
主が幕屋を造ろうとされたとき、まず一人の名を呼ばれました。「見よ、わたしはユダの部族に属するホルの子なるウリの子ベザレルを名ざして召し」(出エジプト31:2)。**「名ざして召し」**とあります。神ご自身が名を呼び、この仕事を彼に託されました。厳かで具体的な任命です。
続く言葉が、この課の中心です。
これに神の霊を満たして、知恵と悟りと知識と諸種の工作に長ぜしめ(出エジプト31:3)
何のために「満たして」くださったのかに注目してください。 次の節には、はっきりこうあります。「工夫を凝らして金、銀、青銅の細工をさせ、また宝石を切りはめ、木を彫刻するなど、諸種の工作をさせるであろう。」(出エジプト31:4-5)金属加工、宝石の加工とはめ込み、木彫りです。 ここでは、神の霊に満たされた結果が、手を使う仕事に表れています。
神は共に働く人も与えられました。「見よ、わたしはまたダンの部族に属するアヒサマクの子アホリアブを彼と共ならせ、そしてすべて賢い者の心に知恵を授け、わたしがあなたに命じたものを、ことごとく彼らに造らせるであろう。」(出エジプト31:6)**「すべて賢い者の心に知恵を授け」**とあります。聖書は、彼らの心に知恵があると言うと同時に、神が知恵を授けたとも言います。その技能がどのような順序で身についたかは説明せず、最終的な源と用いられ方の両方を神に帰しています。
彼らが造るものの一覧も見てみましょう(出エジプト31:7-11)。会見の幕屋、あかしの箱、贖罪所、机、燭台、香の祭壇、燔祭の祭壇、洗盤とその台、編物の服、祭司アロンとその子たちの聖なる服、注ぎ油、香ばしい香です。至聖所に関わる器と、机や洗盤とその台のような実用的な道具が同じ一覧に並びます。 最後に基準が示されます。「すべてわたしがあなたに命じたように造らせるであろう。」(出エジプト31:11)
出エジプト記35章でもこのことが語られ、さらに一つ加わります。「また人を教えうる力を、彼の心に授けられた。彼とダンの部族に属するアヒサマクの子アホリアブとが、それである。」(出エジプト35:34)彼らは造れるだけでなく、人に教えることもできました。 続いて、彫刻、浮き織、縫取り、機織など、さらに多くの技能が列挙されます(出エジプト35:35)。刺しゅうや織物も、この一覧に含まれています。
この二つの箇所から、いくつかのことが見えてきます。
第一に、これらの技能の源と用いられ方は、どちらも神に帰されています。 聖書は、神の霊がその人を満たしたと言います。 第二に、技能は礼拝のために用いられています。 これらは幕屋の周辺的な仕事ではありません。この働きによって幕屋そのものが造られました。 第三に、命じられたとおり正確に仕上げることは、従順の一部です。 「すべてわたしがあなたに命じたように」とあります。今日も、仕事を丁寧に仕上げることは忠実さを表し得ます。ただし、技術的に正確であるだけで、自動的に敬虔になるわけではありません。 奉仕には、愛、誠実さ、責任、適切な境界も含まれます。 第四に、人に教えられることも聖書に記されています。 出エジプト35:34は、特に「人を教えうる力」に触れています。
一つ、はっきりさせておきましょう。これは、技能が真理を教える働きに取って代わるという意味ではありません。 幕屋には職人も祭司もいました。新約聖書には、教える人も、執事として仕える人も、施す人も、指導する人もいます。この課が取り除こうとするのは奉仕の上下を決める境界線であって、すべての奉仕を同じものに混ぜ合わせることではありません。 異なる奉仕には、それぞれ異なる責任と秩序があります。
ですから、この課が示すことはとても具体的です。料理、修理、会計、裁縫、運転、写真、レイアウトなど、何か一つ技能があるなら、それは「数に入らないもの」ではありません。 聖書で初めて、だれかが神の霊に満たされたと明記されたとき、その人が与えられた仕事は、幕屋を設計し、製作することでした。
1. 「名ざして召し」。 神ご自身が名を呼び、この仕事を託されました。職人に対する、厳かで具体的な任命です。
2. 「これに神の霊を満たして」の目的は、次の文に書かれています。 工夫を凝らし、諸種の工作をするためです。
3. 三種類の技能が挙げられています。 金、銀、青銅の細工、宝石の加工とはめ込み、木彫りです。
4. 「すべて賢い者の心に知恵を授け」。 聖書は、彼らの心に知恵があると言うと同時に、神が知恵を授けたとも言います。身についた順序は説明せず、源と用いられ方の両方を神に帰しています。
5. 一覧には、あかしの箱や贖罪所と、机や洗盤とその台が並んでいます。 至聖所に関わる器と実用的な道具が、同じ一覧に並びます。
6. 「すべてわたしがあなたに命じたように」。 神から明確に託された仕事を、命じられたとおり正確に仕上げることは、従順の一部です。ただし、技術的な正確さが自動的に敬虔さとなるわけではありません。
7. 出エジプト35:34には、もう一つあります。人に教えうる力です。 自分で造れるだけでなく、ほかの人にも教えられました。
はじめに一言(リーダーが読み上げます)
グループで話されたことを、外で言い広めることはしません。ただし、例外があります。現在進行中の被害、子どもや弱い立場にある人の安全、または今すぐ自分や他人を傷つける危険が関わる場合、リーダーは完全な秘密を約束できません。通常はまず本人とできる限り相談し、実際に助けられる人に必要な情報だけを伝えます。子どもや自分を守れない人が関わる場合、または差し迫った危険がある場合は、同意を得ることを前提とせず、状況に応じて牧師、資格のある専門家、地域の警察、救急・医療機関に連絡します。差し迫った危険があるときは、その場で助けを求め、本人を一人にしないでください。
ウォームアップ:最近した具体的な小さなことで、だれかの負担を軽くしたり、助けになったりしたことは何ですか。(料理、裁縫、修理、運転、会計、写真など、何でもかまいません。思いつかなければ聞くだけでもよく、初めて来た方も話せます)
リーダーへのヒント:気楽に話せて、にぎやかになるでしょう。だれが最も有能かを比べる場にしないでください。この問いが後の分かち合いにつながります。
この課の振り返り(リーダーが読み上げます。予習していない人のために、約1分)
この課では、出エジプト記31章1-11節を読みました。主はモーセに、ユダの部族に属するホルの子ウリの子ベザレルを名ざして召し、これに神の霊を満たして、知恵と悟りと知識と諸種の工作に長ぜしめた、と言われました。工夫を凝らして金、銀、青銅の細工をし、宝石を切りはめ、木を彫刻するなど、諸種の工作をさせます。神はまた、ダンの部族に属するアヒサマクの子アホリアブを彼と共ならせ、すべて賢い者の心に知恵を授けました。彼らは、会見の幕屋、あかしの箱と贖罪所、幕屋の器、机、燭台、香の祭壇、燔祭の祭壇、洗盤とその台、編物の服、祭司アロンとその子たちの聖なる服、注ぎ油、香ばしい香を、神が命じたように造ります。併せて出エジプト記35章も読みました。主はベザレルとアホリアブに人を教えうる力を授け、彼らの心を知恵で満たし、彫刻、浮き織、縫取り、機織など、諸種の工作をさせました。今日は、技能と細やかさも賜物であることについて、ともに分かち合います。
1. 1-3節を読みます。神はベザレルについて、どのように言われましたか。「これに神の霊を満たして」とあるのは、何のためですか。
リーダーへのヒント:名ざして召されました。神の霊を満たしたのは、知恵、悟り、知識を与え、諸種の工作をさせるためです。次の節にどのような仕事が挙げられているかにも注目してください。
2. 4-6節を読みます。どのような技能が挙げられていますか。神は「すべて賢い者」について、何と言われましたか。
リーダーへのヒント:金、銀、青銅の細工、宝石の加工とはめ込み、木彫りです。すべて賢い者の心に、神が知恵を授けると言われました。
3. 7-11節と出エジプト35:34-35を読みます。彼らが造るものには、どのような種類がありますか。出エジプト35章では、どのような力がもう一つ語られていますか。
リーダーへのヒント:あかしの箱、贖罪所、机、燭台、香の祭壇、燔祭の祭壇、洗盤、祭司の服、注ぎ油、香ばしい香です。出エジプト35章には「人を教えうる力」もあり、縫取りや機織も挙げられています。
4. 聖書で初めて「これに神の霊を満たして」と記された人は職人でした。このことは、「霊的な奉仕/単なる手伝い」という境界線に何を語っていますか。
リーダーへのヒント:この課の中心となる問いです。十分に時間を取ってください。この箇所を読むと、職人の仕事を神と無関係なものや、一段低いものと見ることはできません。ただし、説教が重要でないという意味ではありません。幕屋には職人も祭司もおり、異なる奉仕には異なる責任と秩序があります。
5.(時間があれば)この箇所は、職人がすでに身につけていた技能と、神が与えた知恵を、どのように同時に見ていますか。
リーダーへのヒント:聖書は、彼らの心に知恵があると言うと同時に、神が知恵を授けたとも言います。身についた順序は説明せず、源と用いられ方の両方を神に帰しています。「これは自分で学んだものだから、信仰とは関係がない」と考えていないか、尋ねることもできます。
6. 「すべてわたしがあなたに命じたように」とあります。神から託された仕事を命じられたとおりに仕上げることは、従順とどのように関わりますか。
リーダーへのヒント:従順の一部です。料理を清潔に作る、帳簿を正確につける、音響をよく調整することも、単に仕事を終わらせるだけではありません。ただし、技術的に優れているだけで自動的に敬虔になるわけではありません。 奉仕には、愛、誠実さ、責任、境界も含まれます。
7. 感謝を伝えたい兄弟姉妹を一人挙げてください。その人のどのような具体的な働きが、皆の益となりましたか。(具体的に話してください。初めて来た方も話せます)
リーダーへのヒント:まずリーダーが一、二人について話してください。特に、普段は名前を挙げられない人に目を留めます。その人がグループにいるなら、直接感謝を伝えてください。
8. 今週、自分のどのような技能を、一人の人や一つの必要のために用いたいですか。
リーダーへのヒント:できるだけ具体的にしましょう。食事を作って届ける、何かを修理する、教会の表を整理する、高齢の方の写真を撮って印刷する、などです。次の行動リストも、これに沿って選びます。
まず一人に出エジプト31:1-6をゆっくり読んでもらい、二分間静まります。一人ひとりが、自分のできる一つの技能を主の御手にゆだね、「これもあなたのためにお用いください」と心の中で語ります。祈りたい人は一、二文で祈ってください。声に出したくない人は、黙って祈っても同じく祈りです。初めて来た方は、静かに聞いているだけでよく、祈ったり意思表示をしたりする必要はまったくありません。最後にリーダーがまとめ、教会で目立たず働いている兄弟姉妹のために感謝します。祈りの課題はグループ内にとどめ、デリケートな内容はアプリにもグループチャットにも書きません。通常、継続して支える必要がある場合はまず本人の同意を得てから、必要なことを一、二文だけ非公開で記録します。ただし、子どもや自分を守れない人の安全、または今すぐ自分や他人を傷つける危険に関わる場合は、同意を前提とせず、直ちに地域の救急、警察、適切な保護機関へ連絡します。
次のように始めることができます(祈りの方向):
主よ、あなたはベザレルを名ざして召し、彼をあなたの霊で満たして、工夫を凝らして金、銀、青銅の細工をさせられました。私たちは、奉仕を心の中で上下に分け、料理、修理、会計を数に入らない仕事のように扱ってきたことを認めます。あなたの幕屋が、まさにこのような働きによって造られたことを見せてください。私たちの手にある技能を用い、あなたから託されたことを命じられたとおり、愛と誠実さをもって行わせてください。そして、これまで目立たず働いてきた兄弟姉妹に感謝することを思い起こさせてください。イエスの御名によって祈ります。アーメン。
祈りの後、下から一つ選んで今週行ってください。一つで十分です。今すぐ選べなくてもかまいません。
記録も報告も必要ありません。よければ、次の集まりで話してください。できなかった場合は、どこで難しさを感じたかを祈りのうちに神へ持っていきましょう。
第一コリント12:4-27を扱う「からだの一人ひとりに賜物がある」の課、または第一コリント13章を扱う「愛がなければ、賜物は方向を失う」の課を選ぶことができます。