自分もケアし、次の人を備える · スモールグループ

小グループのリーダー:小さな群れを牧する, 第7課. 読む 出エジプト記 18:13-27. いつでも応じ続けて燃え尽きるか、引き継いだら自分は重要でなくなると恐れる

中心聖句:出エジプト記 18:13-27

エテロは一日見ただけで、二つの率直な言葉を語りました。「あなたのしていることは良くない。」「あなたも、あなたと一緒にいるこの民も、必ず疲れ果てるであろう。このことはあなたに重過ぎるから、ひとりですることができない。」**エテロはモーセに休暇を取るよう言っただけではありません。ふさわしい人々を育て、民の事柄をともに担うよう勧めました。** そしてモーセは耳を傾け、そのとおりに行いました。

はじめに

長く人を導いてきた兄弟姉妹は、多くの場合、二つのところで行き詰まります。

一つは、止まれないことです。 電話にはいつでも出て、メッセージにはすぐ返信し、何かあれば皆がその人を頼ります。手放したくないのではなく、「本当に今、助けを必要としていたらどうしよう」と思うのです。 そうして先延ばしにし、ある日突然、何もできなくなります。 もう一つは、手渡せないことです。 次に担う人を育てるべきだと分かっていても、実際に任せようとすると、「まだこの人には無理だ」「自分でやったほうが早い」と思います。そして、口に出しにくい別の不安もあります。手渡した後も、自分は大切な存在なのだろうか。

出エジプト記18章後半には、この二つが一度に記されています。

まず、その日のモーセを見てください。

「あくる日モーセは座して民をさばいたが、民は朝から晩まで、モーセのまわりに立っていた。」(出エジプト18:13)

「朝から晩まで」。少しの間忙しかったのではなく、一日中です。エテロはそれを見て尋ねました。「あなたが民にしているこのことはなんですか。あなたひとりが座し、民はみな朝から晩まで、あなたのまわりに立っているのはなぜですか」(出エジプト18:14)。

モーセの答えがもっともだったことに注目してください。 「民が神に伺おうとして、わたしの所に来るからです。……わたしは相互の間をさばいて、神の定めと判決を知らせるのです」(出エジプト18:15-16)。彼がしていたのは、本当に大切なことでした。 ⚠️ しかし続く箇所は、日常の事件ならモーセだけでなくても扱えたことを示しています。ここが最も気づきにくいところです。自分をすり減らしている人が手にしているのは、多くの場合、どれも良いことなのです。

エテロの言葉は遠慮がありません。

「あなたのしていることは良くない。あなたも、あなたと一緒にいるこの民も、必ず疲れ果てるであろう。このことはあなたに重過ぎるから、ひとりですることができない。」(出エジプト18:17-18)

「あなたも、あなたと一緒にいるこの民も、必ず疲れ果てる」ことに注目してください。 疲れるのはモーセだけではありません。一日中立ったまま順番を待つ民も疲れます。 一人がすべてを抱えると、両方が傷みます。

そこで示された方法には、二つの面があります。

モーセが続けること:「あなたは民のために神の前にいて、事件を神に述べなさい。あなたは彼らに定めと判決を教え、彼らの歩むべき道と、なすべき事を彼らに知らせなさい」(出エジプト18:19-20)。民のために神の前に立つことと、神の言葉を教えることは、引き続きモーセが担います。後には、難しい事件も彼のもとへ持ってくると記されています。

手渡すこと:「また、すべての民のうちから、有能な人で、神を恐れ、誠実で不義の利を憎む人を選び、それを民の上に立てて、千人の長、百人の長、五十人の長、十人の長としなさい。」(出エジプト18:21)

まず「有能な人」と言い、続いて三つの品性、すなわち神を恐れ、誠実で、不義の利を憎むことが挙げられています。 聖書は両方を重んじています。品性を能力で置き換えることはできず、能力も選考条件から外されてはいません。 四つの段階を設けたのは、裁きの責任を段階に分けて担うということです。民のすべての事件をモーセ一人のもとへ集めず、難しい事件だけを上の段階へ順に持っていきます。

続いて、実際の運用が示されます。「平素は彼らに民をさばかせ、大事件はすべてあなたの所に持ってこさせ、小事件はすべて彼らにさばかせなさい。」(出エジプト18:22)大事件と小事件を区別しなければ、本当に任せたことにはなりません。 聖書自身がその理由を述べています。「こうしてあなたを身軽にし、あなたと共に彼らに、荷を負わせなさい。」 任せることには二つの益があります。あなたが身軽になり、彼らも担い手になります。

エテロは最後に、とても大切な条件を加えました。「あなたが、もしこの事を行い、神もまたあなたに命じられるならば、あなたは耐えることができ、この民もまた、みな安んじてその所に帰ることができよう。」(出エジプト18:23)この提案は神の御心を確かめる必要があり、どこでも使える万能の管理法ではありません。

その結果、「モーセはしゅうとの言葉に従い、すべて言われたようにした。」(出エジプト18:24)神と顔を合わせて語ったモーセさえ、しゅうとの助言に耳を傾けました。

イエスご自身も弟子たちに同じような配慮をなさいました。使徒たちが戻り、自分たちのしたこと、教えたことをすべて報告すると、イエスは言われました。「さあ、あなたがたは、人を避けて寂しい所へ行って、しばらく休むがよい」。それは、出入りする人が多くて、食事をする暇もなかったからです(マルコ6:31)。しばらく休むことは主の命令であって、怠けることではありません。

これを三つの具体的な行動にしてみましょう。

一、自分が続けることと、手渡すことを区別する。 モーセが続けたのは、民のために神の前に立つことと、神の言葉を教えることでした。難しい事件も引き続き彼のもとへ持ってこられ、ほかの事件は選ばれた人々がともに担いました。 二、人を選ぶときは、まず品性を見る。 神を恐れ、誠実で、不義の利を憎むこと。この三つが確かなら、必要な能力は少しずつ身につけることができます。 三、本当の権限を与え、必ず報告すべき境界も明確にする。 「小事件はすべて彼らにさばかせ」「大事件はすべてあなたの所に持ってこさせ」という二つの言葉を一緒に読んでください。⚠️ 今日のグループでも、安全、教理上の規律、金銭、子ども、個人情報に関わることは、教会の定めに従って速やかに報告しなければなりません。「本当の権限を与えた」からといって、任された人が独断で処理するものではありません。

心の妨げについても、一言覚えておきましょう。ほかの人がうまくできないことを心配する人もいれば、手渡した後に自分の立場が変わることを心配する人もいます。 妨げは現実のものですが、すべての人の動機を一つに決めつける必要はありません。モーセは手渡した後もモーセでした。ただ、小さな事件に押しつぶされなくなったのです。

この課で心に留めたいのは、神の導きと教会の監督のもとで、ふさわしい人々を育ててともに担い、役割と権限を明確にすることです。一人の重荷のために、リーダーもグループも倒れてしまわないためです。そしてマルコによる福音書の言葉は、奉仕する者も主から与えられる休息を受け取るべきだと教えています。

学びのポイント

1. 「朝から晩まで」。 少し忙しかったのではなく、一日中でした。

2. モーセがしていたことは正しいことでした。 自分をすり減らしている人が手にしているのは、多くの場合、どれも良いことです。

3. 「あなたも、あなたと一緒にいるこの民も、必ず疲れ果てる」。 一人がすべてを抱えると、両方が傷みます。

4. モーセが続けること。 民のために神の前に立ち、定めと判決を教え、難しい事件は引き続き彼のもとへ持ってきます。

5. まず「有能な人」と言い、続いて三つの品性を挙げています。 神を恐れ、誠実で、不義の利を憎むこと。能力と品性の両方が選考条件です。

6. 「大事件はすべてあなたの所に持ってこさせ、小事件はすべて彼らにさばかせなさい」。 境界を明確にしなければ、本当に任せたことにはなりません。

7. 「神もまたあなたに命じられるならば」。 この提案は神の御心を確かめる必要があり、万能の管理法ではありません。

分かち合い

オープニング(約10分)

はじめに一言(リーダーが読み上げます)

グループで話されたことを、外で言い広めることはしません。ただし、例外があります。現在進行中の被害、子どもや弱い立場にある人の安全、または今すぐ自分や他人を傷つける危険が関わる場合、リーダーは完全な秘密を約束できません。通常はまず本人とできる限り相談し、実際に助けられる人に必要な情報だけを伝えます。子どもや自分を守れない人が関わる場合、または差し迫った危険がある場合は、同意を得ることを前提とせず、状況に応じて牧師、資格のある専門家、地域の警察、救急・医療機関に連絡します。差し迫った危険があるときは、その場で助けを求め、本人を一人にしないでください。

ウォームアップ:人に任せられると分かっていながら、いつも自分でしていることはありますか。なぜでしょうか。(家事、仕事、奉仕のどれでもかまいません。初めて来た方も話せます)

リーダーへのヒント:気楽に話しましょう。多くの人が共感できます。よくある答えは、「自分でやったほうが早いから」です。この問いが後の分かち合いにつながります。

この課の振り返り(リーダーが読み上げます。予習していない人のために、約1分)

この課では、出エジプト記18章13-27節を読みました。あくる日、モーセは座して民を裁き、民は朝から晩までその周りに立っていました。モーセのしゅうとはそれを見て、なぜ一人で座し、民が朝から晩まで周りに立っているのかと尋ねました。モーセは、民が神に伺うために来るので、自分が互いの間を裁き、神の定めと判決を知らせるのだと答えました。しゅうとは、モーセのしていることは良くない、モーセも民も必ず疲れ果てる、このことは重すぎて一人ではできないと言いました。そして、民のために神の前に立って事件を神に述べ、定めと判決を教え、歩むべき道となすべき事を知らせるよう勧めました。同時に、民の中から有能で、神を恐れ、誠実で、不義の利を憎む人を選び、千人の長、百人の長、五十人の長、十人の長とするよう勧めました。平素は彼らが民を裁き、大事件はモーセのもとへ持ってきて、小事件は自分たちで裁きます。そうすれば、モーセは身軽になり、彼らもともに荷を負います。ただし、神もまたそう命じられるならば、という条件がありました。モーセはしゅうとの言葉に従い、言われたとおりに行いました。関連するマルコによる福音書6章では、イエスが「人を避けて寂しい所へ行って、しばらく休むがよい」と言われます。今日は、自分をいたわり、次の人を備えることについて、ともに分かち合います。

観察

1. 13-16節を読みます。その日、モーセは何をしていましたか。どれほど長く続けましたか。本人は何と説明しましたか。

リーダーへのヒント:座して民を裁き、朝から晩まで続けました。民が神に伺うために来るので、彼らに神の定めと判決を知らせるのだと説明しました。大切な仕事をしていました。

2. 17-21節を読みます。しゅうとはどの二つの厳しい言葉を語りましたか。だれが疲れると言いましたか。その提案の中で、モーセが引き続き行う二つのことは何ですか。人を選ぶ基準はいくつありますか。

リーダーへのヒント:「あなたのしていることは良くない」「このことはあなたに重過ぎるから、ひとりですることができない」。疲れるのは「あなたも、あなたと一緒にいるこの民も」です。続けるのは、民のために神の前に立つことと、定めと判決を教えることです。選ぶのは、有能で、神を恐れ、誠実で、不義の利を憎む人です。

3. 22-27節を読み、続いてマルコ6:31を読みます。大事件と小事件は、どのように分けられましたか。しゅうとはどの条件を加えましたか。モーセはどう応えましたか。イエスは使徒たちに何と言われましたか。

リーダーへのヒント:大事件はモーセのもとへ持ってきて、小事件は任された人々が自分たちで裁きます。条件は、「神もまたあなたに命じられるならば」です。モーセは従い、そのとおりに行いました。イエスは、「さあ、あなたがたは、人を避けて寂しい所へ行って、しばらく休むがよい」と言われました。

解釈

4. モーセがしていたのは大切で正しいことでした。それでも、しゅうとは「あなたのしていることは良くない」と言いました。何が問題だったのでしょうか。

リーダーへのヒント:この課の中心となる問いです。十分に時間を取ってください。問題は仕事そのものが正しいかどうかではなく、一人では担いきれず、両方が傷むことです。私たちは普段、どんな理由を自分に言い聞かせ、抱え続けているでしょうか。

5.(時間があれば)人を選ぶ基準のうち、三つは品性についてです。なぜ品性がこれほど重く扱われているのでしょうか。

リーダーへのヒント:この人々は民の事件を裁き、権限を用い、えこひいきや不義の利の誘惑にも直面します。ですから品性を欠くことはできません。同時に、「有能な人」が最初に記されていることにも目を留めてください。聖書は能力を条件から外していません。使徒が七人を選んだ、「力を超える時、助ける人を招く」の課につなげてもよいでしょう。

6. 22節と26節を見ると、任された人が自分で判断できるのはどんな事柄ですか。どんな事柄は引き続きモーセのもとへ持ってくるべきですか。本当に任せるには、権限と境界をどのように説明する必要がありますか。

リーダーへのヒント:小事件は彼らが自分で裁き、大事件や難しい事件は上へ持ってきました。本当に任せるには、本当の権限を与え、同時に必ず報告すべき境界を明確にします。今日、安全、金銭、子ども、個人情報に関わることは、引き続き教会の定めに従って報告します。

適用

7. 今、あなたが担っていることで、実はほかの人に任せられるものはありますか。何が妨げになっていますか。(できるだけ具体的に。初めて来た方は、仕事や家庭のことを話せます)

リーダーへのヒント:まずリーダー自身が、本当に妨げになっていることを話してください。決まりきった答えを当てはめる必要はありません。急いで解決しようとせず、まず言葉にしてもらいましょう。

8. 今週、だれを招き、どの仕事を一緒に担ってもらえますか。どの権限と境界を明確にする必要がありますか。

リーダーへのヒント:具体的にしましょう。何を、だれに任せるのか。どのことはその人が決め、どのことは戻って相談するのか。休息は行動リストの選択肢の一つにします。次の行動リストも、これに沿って選びます。

祈りと実践

ともに祈る(約15分)

まず一人に出エジプト18:17-18をゆっくり読んでもらい、続いてマルコ6:31を読んでもらいます。二分間静まり、一人ひとりが、自分の最も重いことを一つ心の中で主に打ち明けます。祈りたい人は一、二文で祈ってください。声に出さずに祈るのも祈りです。初めて来た方は、静かに聞いているだけでよく、祈ったり意思表示をしたりする必要はまったくありません。最後にリーダーがまとめ、長く奉仕しているグループの兄弟姉妹のために祈ります。祈りの課題はグループ内にとどめ、デリケートな内容はアプリにもグループチャットにも書きません。通常、継続して支える必要がある場合はまず本人の同意を得てから、必要なことを一、二文だけ非公開で記録します。ただし、子どもや自分を守れない人の安全、または今すぐ自分や他人を傷つける危険に関わる場合は、同意を前提とせず、直ちに地域の救急、警察、適切な保護機関へ連絡します。

次のように始めることができます(祈りの方向):

主よ、モーセは朝から晩まで一人で座り、良いことばかりをしていました。それでも、しゅうとは言いました。「あなたのしていることは良くない。あなたも、あなたと一緒にいるこの民も、必ず疲れ果てるであろう」。私たちも同じように抱え、それを責任を果たすことだと思ってきたと告白します。自分にしかできないことと、もっと早く手渡すべきことを見分けさせてください。あなたを恐れ、誠実な人々を備え、手放す勇気を与えてください。主イエスよ、あなたは疲れた弟子たちに、「さあ、あなたがたは、人を避けて寂しい所へ行って、しばらく休むがよい」と言われました。私たちにも、安心してしばらく休むことを教えてください。あなたの御名によって祈ります。アーメン。

今週の行動リスト(約5分)

祈りの後、下から一つ選んで今週行ってください。一つで十分です。今すぐ選べなくてもかまいません。

記録も報告も必要ありません。よければ、次の集まりで話してください。できなかった場合は、どこで難しさを感じたかを祈りのうちに神へ持っていきましょう。

続けて話すなら

使徒6:1-7を扱う「力を超える時、助ける人を招く」の課、または使徒19:1-10を扱う「初日から増殖に備える」の課を選ぶことができます。

リーダーガイド