大きな過ちを犯した後 · スモールグループ

人生のさまざまな境遇, 第24課. 読む 歴代志下 33:1-20. 生涯顔を上げられないと思うようなことをし、自分の人生はもう終わったと感じる

中心聖句:歴代志下 33:1-20

マナセは、ユダで最も悪い王の一人でした。自分の子どもたちまで火にくぐらせました。バビロンへ捕らえ移された後、悩みの中で大いに身を低くして神に祈ると、聖書には「神はその祈を受けいれ、その願いを聞き」とあります。神は彼を赦されましたが、すべての結果を取り消されたわけではありません。帰国後、彼がしたのは、自分がかつて築いた祭壇を一つずつ取り除くことでした。

はじめに

自分がしたことのために眠れない夜があります。不倫、賭博、公金の横領、飲酒運転で人を傷つけたこと、家族への暴力、家のお金をすべて失ったこと。昼間はいつものように働いていても、心ではずっと、自分の人生はもう終わったという言葉が響いています。

歴代志下33章は、聖書の中でも特に重い罪を犯した王の一人を記しています。

マナセは十二歳で王となり、五十五年間治めました。聖書は彼の悪を一つずつ挙げます。父が壊した高き所を再建し、バアルのために祭壇を築き、主の宮の中にも祭壇を築き、ベンヒンノムの谷で子どもたちを火にくぐらせ、占い、魔術、呪術を行いました(歴代志下 33:3-6)。そして最も厳しい言葉があります。

マナセはこのようにユダとエルサレムの住民を迷わせ、主がイスラエルの人々の前に滅ぼされた国々の民にもまさって悪を行わせた。(歴代志下 33:9)

自分が罪を犯しただけでなく、国全体を誤った方向へ導きました。 神がマナセと民に警告しても、彼らは心に留めませんでした(歴代志下 33:10)。そこでアッスリヤ王の軍勢の将たちが攻め込み、マナセをかぎで捕らえ、青銅のかせにつないでバビロンへ引いて行きました(歴代志下 33:11)。

次の節で流れが変わります。

彼は悩みにあうに及んで、その神、主に願い求め、その先祖の神の前に大いに身を低くして、(歴代志下 33:12)

二つの言葉に注目してください。悩みと、大いに身を低くしたことです。多くの人の立ち返りは、苦境から始まります。それは恥ずかしいことではありません。 ここで「身を低くした」とは、神の前でへりくだり、あわれみを求めたということです。彼が具体的に何を祈ったのか、聖書は記していません。私たちが心の独白を補う必要はありません。

続く節は、この章の中でも最も信じがたく思える言葉です。

神に祈ったので、神はその祈を受けいれ、その願いを聞き、彼をエルサレムに連れ帰って、再び国に臨ませられた。これによってマナセは主こそ、まことに神にいますことを知った。(歴代志下 33:13)

神は彼の祈りを聞かれました。 子どもたちを火にくぐらせ、国全体を誤らせた人の祈りが受け入れられたのです。神がマナセの祈りを聞かれたのなら、神が耳を傾けてくださらないほど大きな罪を犯した人はいません。

「マナセは主こそ、まことに神にいますことを知った」。長年王であった人が、この時になって初めて、主だけが神であると認めました。

帰国後、彼がしたのは感想を発表することではなく、一つずつ手を動かすことでした。城壁を築き、軍長を置き、自分が立てた異邦の神々と主の宮の偶像を取り除き、主の宮の山とエルサレムに自分で築いた祭壇をすべて取り除いて町の外へ投げ捨てました。主の祭壇を建て直し、酬恩祭と感謝の犠牲をささげ、ユダの人々に主に仕えるよう命じました(歴代志下 33:14-16)。彼が自分の手で取り壊したのは、自分の手で築いたものです。

しかし聖書は正直で、すぐ次に「民は、なお高き所で犠牲をささげた」と記します(歴代志下 33:17)。彼が偶像を除き、祭壇を建て直しても、民はなお高き所で犠牲をささげていました。改革によって、すべてがすぐ正されたわけではありません。 列王紀はさらに、長年の罪がユダに長い影響を残したことを記しています。

ここで最も大切な区別があります。赦しは完全でも、結果がすべて取り消されるとは限りません。 神は本当に彼を赦されました。同時に、すでに起きてしまったこともありました。どちらか一方しか語らないなら、人を傷つけます。 赦しだけを語れば、罪を軽く見る人が出ます。結果だけを語れば、もう道はないと思う人が出ます。

イザヤ書は、赦しの面を鮮やかに語ります。

主は言われる、さあ、われわれは互に論じよう。たといあなたがたの罪は緋のようであっても、雪のように白くなるのだ。紅のように赤くても、羊の毛のようになるのだ。(イザヤ 1:18)

では、大きな過ちを犯した後、具体的にどう歩めばよいのでしょうか。

第一に、神に告白し、具体的なことを具体的に言うことです。 「私は罪人です」と漠然と言うだけでなく、そのことを神の前で言い表します。

第二に、人に対して認め、謝るべき時には謝ることです。 自分の責任だけを語り、「しかし」と言い訳を加えず、相手にすぐ赦すよう求めません。ただし、暴力、虐待、性的暴行が関わる時は、被害を受けた人の同意と専門家による安全評価なしに、自分から連絡してはいけません。 謝罪を口実に、赦しや関係の回復を求めてもいけません。

第三に、弁償できるものを弁償し、償えるものを償うことです。 お金、評判、関係について、できる限り補います。これは罪を贖うためではなく、悔い改めにふさわしい実です。

第四に、法的なものを含め、負うべき結果を引き受けることです。 法律に反する行為が関わる時は、**まず被害を止め、被害を受けた人を守り、**できるだけ早く資格ある法律の専門家に助言を求めます。通報すべきこと、責任を負うべきことは、法律に従って対応します。教会は加害をかばわず、捜査を妨げません。 子ども、弱い立場の人、差し迫った危険が関わる時は、ただちに警察、救急、適切な保護機関へ連絡します。

第五に、その祭壇を取り壊すことです。 マナセは、自分が築いた祭壇を取り壊しました。今日なら、その連絡先を削除する、そのアプリをアンインストールする、その道を通らないようにする、定期的に確認してくれる人を頼む、といったことです。財務上の監督は、双方の同意があり、危険を増やさないことを確認したうえで、信頼できる人または明確な制度に委ねます。 決意だけで防波堤がなければ、守り続けることは難しいでしょう。

第六に、助けを受けることです。 依存症や賭博には、専門的な治療、金銭面の制限、長期的な支援が必要です。家庭内暴力は、まず安全の問題です。暴力を止め、被害を受けた人を守り、必要に応じて警察、医療、専門機関へ連絡します。牧師の勧めや一般の小グループだけで扱ってはいけません。

第七に、一生自分を罰し続けることで、悔い改めに代えないことです。 長く自分を罰しても罪の負債を返すことはできず、悔い改めの代わりにもなりません。責任を引き受け、助けを受けながら、キリストにあって神が与えてくださる赦しを受け取ることも学びます。

学びのポイント

1. 彼の罪は小さなものではありません。 子どもたちを火にくぐらせ、魔術を行い、主の宮に祭壇を築き、国全体を誤らせました。聖書は罪を軽く書きません。

2. 「彼は悩みにあうに及んで」。 多くの人は行き詰まった時に立ち返り始めます。それは恥ずかしいことではなく、神もそのために祈りを拒まれません。

3. 「大いに身を低くして」。 神の前でへりくだり、あわれみを求めたということです。祈りの内容は聖書に記されていません。

4. 「マナセは主こそ、まことに神にいますことを知った」。 長年王であった人が、この時になって初めて認めました。神を知るのが遅くなることはあっても、遅すぎることはありません。

5. 17節の正直さ。 彼が偶像を取り除き、祭壇を建て直しても、民はなお高き所で犠牲をささげていました。列王紀は、長年の罪がユダに長い影響を残したとも記します。赦しは完全でも、結果がすべて取り消されるとは限りません。 両方を語る必要があります。

分かち合い

オープニング(約10分)

初めのお願い(リーダーが読み上げます)

グループで話したことは、外に持ち出しません。ただし、例外があります。現在進行中の被害、子どもや弱い立場の人の安全、あるいは自分や他人を今すぐ傷つける危険が関わる時、リーダーは完全な秘密を約束できません。通常は、まずできる限り本人と相談し、実際に助けられる人に必要な情報だけを伝えます。子ども、自分を守れない人、または差し迫った危険が関わる場合は、本人の同意を条件とせず、状況に応じて牧師、資格を持つ専門家、現地の警察、救急・医療機関に連絡します。差し迫った危険がある時は、その場で助けを求め、本人を一人にしないでください。

ウォームアップ:これまでに聞いた、道を踏み外した人が立ち直る物語には、どんなものがありますか。(テレビ、本、身近な人の話、どれでもかまいません。初めて来た方も話せます。)

リーダーへのヒント:軽く、一人ひと言、ふた言で十分です。自分の過ちについて話す必要はありません。この問いで今日の方向を、「誰が何を間違えたか」ではなく、「まだ帰る道があるか」に定めます。

課の振り返り(リーダーが読み上げます。約1分。予習していない方のためです。)

この課では歴代志下33章1~20節を読みます。マナセは十二歳で王となり、エルサレムで五十五年間治めました。主の目に悪とされることを行い、父ヒゼキヤが取り壊した高き所を再建し、バアルのために祭壇を築き、主の宮の中にも祭壇を築き、ベンヒンノムの谷で子どもたちを火にくぐらせ、占い、魔術、呪術を行い、主の怒りを引き起こしました。さらに、ユダとエルサレムの住民を迷わせ、主が滅ぼされた国々の民よりも悪を行わせました。主がマナセと民に警告しても、彼らは心に留めませんでした。そこで主はアッスリヤ王の軍勢の将たちに攻め込ませ、彼らはマナセをかぎで捕らえ、青銅のかせにつないでバビロンへ引いて行きました。彼は悩みに遭うと主に願い求め、先祖の神の前に大いに身を低くしました。神がその祈りを受け入れ、願いを聞き、エルサレムへ連れ帰って再び国を治めさせられたので、マナセは主こそまことに神であると知りました。その後、彼は城壁を築き、軍長を置き、自分が立てた異邦の神々と主の宮の偶像を取り除き、自分で築いた祭壇を町の外へ投げ捨てました。主の祭壇を建て直して酬恩祭と感謝の犠牲をささげ、ユダの人々にイスラエルの神、主に仕えるよう命じました。しかし民はなお高き所で犠牲をささげ、ただ主にのみささげました。あわせてイザヤ1章の、罪が緋のようでも雪のように白くなり、紅のように赤くても羊の毛のようになる、という言葉を読みます。今日は、大きな過ちを犯した後のことを一緒に考えます。

観察

1. 1-9節を読みます。マナセは何をしましたか。9節は、どのようにまとめていますか。

リーダーへのヒント:高き所を再建し、バアルのために祭壇を築き、主の宮の中にも祭壇を築き、子どもたちを火にくぐらせ、呪術を行うなどしました。9節は、ユダとエルサレムの住民を迷わせ、国々の民よりも悪を行わせたとまとめます。

2. 10-13節を読みます。彼はどのような状況で立ち返りましたか。何をし、神はどう応えられましたか。

リーダーへのヒント:かぎで捕らえられ、青銅のかせにつながれてバビロンへ連れて行かれました。主に願い求め、大いに身を低くしました。神は祈りを受け入れ、願いを聞き、彼を帰国させました。こうして、主こそまことに神であると知りました。

3. 14-20節を読みます。帰国後、彼は具体的に何をしましたか。17節は何を語っていますか。

リーダーへのヒント:城壁を築き、軍長を置き、偶像を除き、自分が築いた祭壇を取り除いて町の外へ投げ捨て、主の祭壇を建て直して犠牲をささげ、民に主へ仕えるよう命じました。17節は、民がなお高き所で犠牲をささげていたと記します。

解釈

4. 神はマナセの祈りを聞かれました。この出来事は、「自分の人生はもう終わった」と思う人に何を意味しますか。

リーダーへのヒント:この課の中心となる問いなので、十分に時間を取ります。神がマナセの祈りを聞かれたのなら、神が耳を傾けてくださらないほど大きな罪を犯した人はいません。 私たちは心の中に「神が赦してくださる罪」の一覧を持っていないか、その一覧は誰が決めたのか、と尋ねてもよいでしょう。

5.(時間があれば扱う問い)マナセは帰国後、どのように変わりましたか。その行動は、それ以前の祈りとどのような関係がありますか。

リーダーへのヒント:悔い改めは実を結びます。今なら、連絡を断つ、アプリを消す、通る道を変える、お金を明確な制度のもとで管理してもらう、定期的に確認する人を頼むことなどです。決意だけで防波堤がなければ、守り続けることは難しいでしょう。

6. 17節は、民がなお高き所で犠牲をささげたと記します。赦しと結果を、どのように一緒に語ればよいでしょうか。

リーダーへのヒント:赦しは完全でも、結果がすべて取り消されるとは限りません。赦しだけを語れば罪を軽く見る人が出て、結果だけを語れば道がないと思う人が出ます。両方を語ります。

適用

7. 人が立ち返ることを妨げるものは何でしょうか。人に知られる怖さ、結果への恐れ、それとも自分には資格がないという思いでしょうか。(初めて来た方も話せます。)

リーダーへのヒント:自分の過ちではなく、仕組みについて話します。リーダーは詳しく尋ねず、誰かに話すよう暗に促しません。罪を告白したい人には、集まりの後で牧師と個別に話すよう勧めます。

8. 本当の悔い改めには、通常どのような目に見える行動がありますか。(一般的な例だけを話し、自分のことを話す必要はありません。)

リーダーへのヒント:連絡先を削除する、アプリを消す、信頼できる人に毎週一度確認してもらう、財務を明確な制度のもとで監督してもらう、謝罪する、お金を返す、責任を負うべき所に事情を説明する、といった例があります。自分自身に対応すべきことがあるなら、非公開で書き出し、適切な人を選んで助けを求められます。 依存症が関わるなら、今週専門機関へ連絡します。続く行動リストにつなげます。

祈りと実践

ともに祈る(約15分)

一人のメンバーに歴代志下33:12-13をゆっくり読んでもらい、続けてイザヤ1:18を読んでもらいます。皆で二分間静まり、心を押しつぶしていることを神に言い表します。ほかの人に話す必要はありません。 その後、希望する人は短くひと言、ふた言祈ります。「どうか私を赦してください」とだけ言っても、恥に苦しむ一人の人のために、名前を出さずに祈ってもかまいません。声に出したくない人は、静かに祈ることも祈りです。初めて来た方は静かに聞くだけでよく、祈ることも信仰の立場を表明することも求めません。最後にリーダーがまとめ、グループの人々のために感謝し、執り成します。祈りの課題はグループ内にとどめます。慎重に扱うべきことはアプリにもグループチャットにも書きません。後のケアが必要な時は、通常、本人の同意を得てから必要な一、二点だけを非公開で記録します。子どもや自分を守れない人の安全、または自分や他人を今すぐ傷つける危険が関わる時は、本人の同意を条件とせず、現地の救急、警察、適切な保護機関へただちに連絡します。

次のように始めてもよいでしょう(祈りの方向):

主よ、あなたはマナセの祈りを聞かれました。自分の子どもたちを火にくぐらせ、国全体を迷わせた王の祈りを聞かれました。私たちの中には、一生口に出せないと思うことをして、心で繰り返し「もう終わりだ」と聞いている人がいます。どうか、みことばによってその偽りを打ち破ってください。私たちの罪が緋のようでも、あなたは雪のように白くしてくださいます。罪を告白する勇気、償う力、結果を引き受ける心を与えてください。悲しむだけで終わらず、自分で築いた祭壇を本当に取り壊す者としてください。イエスの御名によって祈ります。アーメン。

今週の行動リスト(約5分)

祈った後、一人ひとりが次の中から一つを選び、今週行います。一つで十分です。すぐに選べなくてもかまいません。

記録も報告も必要ありません。よければ、次の集まりで話すことができます。できなかった時は、妨げになったことを祈りに持って行きましょう。

さらに話したい方へ

「顔を上げられない時」(詩篇25篇)か、「順調で栄えている時」(歴代志下 26:1-21)を選べます。

リーダーガイド